市政だより*おかざき 2000年(平成12年)11月1日より      <戻る>

ふるさと探訪 桜並木が知る公園の歴史

南公園回想(若松町)


  南公園といえば遊園地や交通広場、市民プールで遊んだ思い出を持つ人も多いことでしょう。ほかにも、梅林や野鳥の森など見どころがたくさんあります。でも南公園はいつごろからあったのでしょうか?


楠 正和さん(若松町)

  記録には、昭和六年開園とあります。古くから当地に住む楠正和さんは「南公園は、南部公会堂とともに南部地域発展のために整備されたと聞いています。当時、山あいにあった西三田ケ入池の西側(現グラウンドの場所)に野球場ができました。バックネットはもちろんスコアボード、更衣室もある本格的なものでした」と回想されます。

  戦争が始まると野球場周辺には防空壕が掘られ、軍用品の格納にも使われていたようです。戦後は、食料生産のために今のプールあたりから東の土地を畑にし、市民に貸し出した時期もあったようです。

 そして、昭和二十六年には西三河自動車練習場と愛知県自動車運転者試験場西三河出張所が開設されます。グラウンドの場所に実地コース、西の駐車場付近には学科試験場の建物があり、岡崎駅から大勢の人が歩いて免許の試験を受けにきたそうです。昭和三十五年までここで試験が行われていました。


▲昭和55年ごろの南公園 (拡大)

  その後、昭和四十七年のプールを皮切りに、交通広場、遊園地、テニスコートなど整備し現在にいたります。「開園時の面影は、県道岡崎・幸田線にいたる桜並木と、野鳥の森が池に接するあたりに残っています。多くの来園者がありますが、地元でも敬老会が観梅会をしたり、中学校の持久走大会などに利用しています。朝夕の散歩には最適ですよ」













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